子どもが小さい頃に親が離婚して

子どもには質素を教えたいものです第五

待つということが、耐える力を養うのに役立ちます子どもは、お母さんのけちん坊!と言うかも知れません。友達は、みんな持っているよというかも知れません。しかし、その時には心を落ちつかせて、両親自身もまた耐える必要があるのです。
近頃の子どもは、その点で耐える力が弱くなっています。
をさせるのは可哀相だ、と考えている両親がふえたからです。
それは、子どもに不自由それも無理もないことで、今の両親が育った頃はものがなかった時代で、不自由な思をしたからです。昔は、また、父親が厳然とした態度で、子どもの要求を断ることが多かったものです。子どもはしばしば無念な思いをしました。ところが昨今の父親は、子どもにやさしくなりました。やさしい父親になったのはよいことですが、子どもの要求に応じてものを買い与えることが多くなってしまいました。

勉強したいとは思わない。父親には一匹狼の部分もあっていいと考えている。パパがババ的婆的になったのです。ふだんは忙しくて、子どもと遊んであげられないという罪悪感が手伝っているのかもしれません。とにかく、母親が今は買ってあげられませんと断っても、父親に泣きつけばよしよしと言って買って与えてしまうのです。中には、ママには内緒だよなどと言って買ってあげてしまう例もあり、まさにババ的な溺愛というよりほかはないでしょう。

 

母親が私のところへ来て言いました。

玩具や遊具、文房具などの購入については、よく両親で話し合って、きちっと締りをつけないと、あとで泣くような思いをすることがあります。
A子さんは、中学二年生のときに、非行グループに入ってしまいました。そして一人娘であるために、父親は目に入れても痛くないというほど溺愛しました。欲しいというものは次々と買い与えたのです。母親はそのことで注意もし、自分なりに頑張ったのですが天らかな心を育てなければならないと言って、父親はむしろ母親を叱ったそうです。そして、中学に入ると流行を追い始めました。ちょっとでも目先の変わったものを見ると欲しくなってしまうのです。非常に派手になりました。友達も、似たような派手好みですおおこれはいかんと思い始めた父親は、急に引き締め策に移りました。母さんが言ったのは次のような優しい言葉しかし、耐える力が養われていないA子さんにとっては、いったん欲しいと思ったものは、何としてでも手に入れなければ落ちつきません。両親の財布からお金を持ち出しました。それに気付いた両親は、財布の管理を厳重にしました。そうなると、家にある金目のものを持ち出して売るようになったのです。その買手が、非行グループでありましたから、たちまちそのグループに入ってしまい、家に帰らない日が続いたのです。
かねめB君は、小さい頃から、ものを買ってもらえないと、大暴れをしました。その暴れ方がひどいので、やさしい両親は、ついそれに負けて買ってあげてしまいました。

    1. 学校内暴力の問題がそれほどに騒がれなくなって
    1. 体験もない昔
    1. 子育ての大変さがまるで違ったものになります。

育てるのがラク

年齢が高くなるにつれて、買ってほしいというものが高価となり、それに応じないとさらに暴力をふるうので、またその要求を認めてしまうという具合で、大変な混乱におちいったのです一つものを買ってもらうと、じきに飽きがきて、気に入らなくなる-という状態のくり返しで、実にものを粗末にしましたし、暴力をふるって、次々と壊しましたこの二つの例とも、両親と協力しながら、一歩一歩耐える力
落ちついた状態になるまでに、五、六年もかかってしまったのですを養っていきましたものがゆたかに与えられていますと、子どもはそれらを大切にしません。
子ども自身がいいなと思っている

母親の方が賢い。

壊れればまた
買ってもらえると思えば、誰だってものを大切にはしないでしょう。あるいは、壊しさえすれば新しいものが買ってもらえるという気持があるのですから、ものを大切にするはずがありません。そのときになって、ものやお金の大切さについて説明してみても、わかっているとかうるさいと言って、聞こうとはしないものです。自分の欲望を遂げるこすぐには買ってもらえなくても、努力すれば目的を達することができる-という方向を打ち出すことは必要です。それがないと、拒否ということになり、子どもは希望をも失ってしまいます。ある期間待たせることをしているうちに、あれほど欲しかったものが、そんなでもなくなったり、どうでもよくなったりすることがしばしばです。


父親には一匹狼の部分もあっていいと考えている。 父親には一匹狼の部分もあっていいと考えている。 父親には一匹狼の部分もあっていいと考えている。